ピックアップニュース

2017.09.08
スポーツ 陸上

すごくリラックスして走れている、伸びやかに走れる

今回のピックアップニュースは前回、東京大学陸上運動倶楽部の会報と共に登場頂いた松本君のお話をお届け致します!

前回の記事はコチラ→https://worldwing-saitama.com/pickup/bemolo%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%81%AE%E5%BA%83%E5%91%8A%E3%81%8C%E6%8E%B2%E8%BC%89%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%EF%BC%81

◇初動負荷トレーニング🄬を始めたきっかけ◇

松本君は、東京大学陸上競技部(長距離)に所属し、日々練習、トレーニング、勉強、アルバイトと忙しくも充実した日々を送っています。そんな松本君がワールドウィングさいたまに行こうと思った時の事を振り返ります。2015年の夏、陸上部では毎年恒例の夏合宿があり、松本君は部員の皆と汗を流していました。その最中、左大腿骨疲労骨折、坐骨神経痛、腸腰筋部分断裂と大きな怪我を負ってしまいます。

「タイムを伸ばそうとして、かなりの距離を走りました。けど全く速くなりませんでした。練習量を増やすと怪我をしてしまう。たくさん走ってもなかなか記録が伸びませんでした。これはもう、やり方を変えないといけないなと思いました。そんな事を考えていたら、父から『イチロー選手は初動負荷トレーニング®という特殊なトレーニングをやっているみたいだよ。』と話がありました。興味があったので、すぐ図書館に行き初動負荷トレーニング®の書籍を数冊借りて読みました。読んでいくうちにやってみたいという気持ちになり、ネットで調べてみると、家の近くにワールドウィングさいたまがあったのでビックリしました。そのまま体験会の予約をしました。」

初動負荷トレーニング🄬を始めて、一番印象に残った事

「夏合宿での怪我後、病院へリハビリに通う事になりました。『お尻の筋肉が使えていない、お尻の筋肉の補強が必要』と言われて、どうにかお尻の筋肉が機能するようにと病院で一生懸命リハビリをしました。競技に早く復帰したいから、家でも指導されたリハビリを毎日頑張ってこなしました。それでもお尻に力が入らない。難しいというよりかは元々お尻の筋肉が使えていなかったからなのか、そもそもお尻に力を入れるという感覚が分からなかったです。」

そのような状況で初動負荷トレーニング®を始めて数日が経過・・・

「入会して何日目かよく覚えてないのですが、自分の意志でお尻の筋肉に力が入れられるようになっていました。あんなに頑張っても、今まで出来なかった事が出来るようになったのでこれは凄いなと思いました。これが一番印象に残っています。トレーニングを始めて2ヶ月ぐらい経った時は、病院の先生が『筋肉に凄い弾力がある』と凄い驚いていた事も印象的でした。トレーニングプログラムの中でも、特に『ヒップジョイント・シングル』が効果的だったと感じています。」
new_HJお気に入りのヒップジョイント・シングル。走る時、お尻が使えるようになったそうです。

◇成果◇

初動負荷トレーニング®を始め、身体の変化を感じた松本君。その変化は長距離走の成果にも繋がっていると語ります。

「初動負荷トレーニング®を始めてからしばらくは記録が出ず、伸び悩んだ時期もありましたが、段々タイムが出るようになりました。初動負荷トレーニング®に取組む事で、お尻が使えるようになり、骨盤が動くようになり、肩甲骨や鎖骨が動くようになりました。それでより『経済的な(走行)フォーム』になったというのが大きいと思います。昔の腿上げじゃないですけど、僕は以前『脚を高く上げて走る』という典型みたいな走りをしていました。僕は一生懸命頑張ろうとする性格なので、頑張るような走り方、無駄な力を入れて走る感じでした。今は他の人にも凄くリラックスして走れていると言われるし、自分でも、昔と比べて断然伸びやかに走れていると実感しています。箱根駅伝の選手なんかはフォームが凄くキレイです。僕は元々走りが下手。それを直そうと色々試したけど根本的には変わらなかったのが、変わったので自分でもビックリしています。タイムが急激に伸びた訳では無いのですが、走りそのものは全くの別人と言ってもいいぐらい変わったので、むしろこれからどれぐらいタイムが伸びるのか凄く楽しみです。大きな変化は継続的な取り組みで起こる。続けていれば確実に成果が出るトレーニングだと思います。」

◇今後の目標◇

身体そして走りの変化は、また新たな成果を期待させます。

「大学での試合はまだありますが、陸上は大学院でも社会人になっても続けるつもりです。マラソンなのかトラックなのかまだ分かりませんが・・・。具体的な目標タイムはありますが、一番の目標は『走りに淀みがない』状態を目指しています。淀みとは足が地面を蹴ってから帰ってくる間に突っかかったり、張る感じがあったり地面にコンタクトする時に感じるブレーキなどです。それが無くなり滑らかに動けるようになりたいです。世界陸上なんかで見るトップランナーの人たちは、皆動きが柔らかくて滑らかです。見てて淀みみたいなものを一切感じないです。それが自分の身体でも出来れば、絶対記録もついてくると思います。走っていて感じるストレスが少しずつ無くなって、気持ち良く前に進める感覚が得られる。それが当たり前のように出来ると、もっともっと走る事が楽しくなる、もっともっと速くなる。走る事自体が、初動負荷トレーニング®をやっているのと同じような状態を目標としています。」
new_IMG_2517(加工後4)「たくさん走ると怪我をしていた」松本君が掲げる目標に、「走ること」の素晴らしさが表れています。